福岡市中央区天神の中央レディスクリニックでは不妊治療を主に行う婦人科医院です。当クリニックでは女性に対して、質の高い医療の提供を目指しております。婦人科でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

一般婦人科

一般婦人科(よくある質問と答え)

生理のコントロール
旅行が生理予定にかかります。何かよい方法はありませんか。
ピルで生理をコントロールすることができます。

ピルは避妊の薬としてよく知られています。薬を服用することで、人工的に排卵後の状態(基礎体温での高温期)を作って妊娠を抑制しています。この特性を利用して、生理をコントロールすることが可能です。
生理をコントロールするには、2つの方法があります。1つは排卵前にピルを服用することで、人工的に高温期をつくり、予定日前に生理を起こす方法です。確実な方法ですが、生理予定の20日位前に受診しなければならず、急な旅行には適しません。2つ目は生理予定の数日前よりピルを服用して、人工的に高温期を延ばして生理を遅らせる方法です。簡単な方法ですが、生理が不順な方や、長い旅行の場合には失敗する可能性があります。旅行の予定や自分の生理周期を検討して、適切な方法を選択されてください。婦人科の先生に相談されてみると良いでしょう。
この薬の副作用として、吐き気があります。体質にもよりますが、4人中1人にこの副作用が認められます。また、非常に稀ですが、この薬は血栓症をおこす可能性があるため、40歳以上の方やタバコを吸われる方などは、注意が必要でしょう。

費用は、病院にもよりますが、3千円位で処方してもらえると思います。受診前に電話で確認されると良いでしょう。

内膜症について
最近、子宮内膜症が増えているそうですが、内膜症について教えてください。
年々ひどくなる生理痛や、排便痛・性交痛などがある場合は要注意です。

子宮の中は内膜という細胞でおおわれており、内膜細胞は排卵前に厚くなり(増殖)、その後妊娠しないと剥離して生理となります。この子宮内膜細胞の一部が子宮以外の場所(お腹の中や卵巣など)に飛び火したものが子宮内膜症です。
飛び火した内膜細胞は、その場所で生理を繰り返して出血しますが、血液の行き場がないため、その場に溜まることになります。やがてそれが子宮や卵巣などとの癒着をひきおこし、生理痛や腰痛、不妊症の原因をつくっていきます。軽い場合は特に症状はありませんが、進行して癒着が広がるにつれて生理痛という形で症状が出てきます。下腹部から腰にかけて激しく痛み、しかも年々痛みがひどくなるという特徴があります。さらに進行すると、生理の時以外でもお腹が痛み、排便痛や性交痛がでてきます。
内膜症の診断は、お腹の中を腹腔鏡などで見なければ確実にはできません。しかし、この検査は入院が必要な大変な検査であるため、通常は内診や超音波検査、血液検査などで行います。内膜症と診断されても、程度の軽いものは定期的に経過観察されれば良いと思います。鎮痛剤で痛みをコントロールしたり、ピルなどで生理痛を減らして経過観察します。しかし、症状のひどい場合や卵巣腫瘍や癒着を伴う場合は治療が必要です。生理を起こさないことが内膜症の治療になり、妊娠希望の人には妊娠を勧めます。しかし、妊娠を希望されない方には、その人の症状や年令などによって治療法を選択します。主な治療としては、ホルモン剤で一時的に生理を止めて、内膜症を萎縮させる方法があります。しかし、薬だけでは治らないものに対しては、腹腔鏡などの手術で内膜症の病変を取り除きます。
このような症状に心当たりのある方は、早めの受診をお勧めいたします。

冷え性
暖かい部屋でも手足が冷えてしびれます。冷え症の治療について教えてください。
バランスの良い栄養と運動が大切です。症状の強い場合は専門医に御相談下さい。

冷え症とは、からだ全体は寒さを感じないのに、からだの一部分だけを冷たく感じる状態のことを言い、ひどい場合はしびれや痛みを伴います。
睡眠不足や栄養不良などでホルモンのバランスが崩れて、自律神経の働きが悪くなるために起こると言われています。この自律神経は気温が上がると血管を広げて血液の流れを良くして体内の熱を外へ逃がし、気温が下がると血管を収縮させ血液の流れを少なくして熱が逃げるのを防ぎます。このように自律神経は体温を調節する働きを持っていますが、このバランスが崩れると血管の収縮や拡張の働きが悪くなり、手足の末梢血管での血流がスムーズにいかずに冷え症が起こります。この自律神経は体温をコントロールしているだけではなく内臓などの働きにも関係しているため、自律神経が乱れると免疫・ホルモン系統や消化器の働きも悪くなります。風邪をひきやすい、生理不順、消化不良、低血圧、高血圧などの症状があります。
冷え症を治すためには、充分な睡眠ときちんと朝・昼・晩の三食をとることです。肉や魚、乳製品、野菜、脂質などをバランスよく摂る事が大切です。とくに根菜類(にんにく、たまねぎ、しょうが、ねぎ、ごぼう等)はからだを温めると言われています。そして血液の循環を良くさせるために、適度な運動・入浴が効果的です。逆に血液の循環を悪くするからだを締め付ける服、血管を収縮させる働きを持つタバコなどは控えたほうが良いでしょう。それでも治らない場合は、ビタミン剤(ビタミンE)・ホルモン剤・漢方薬などの薬物療法があります。
婦人科に相談されてみるとよいでしょう。

クラミジアについて
彼がクラミジアに感染しました。私は無症状ですが治療が必要ですか。
女性のクラミジア感染は無症状のことが多いので、検査の必要があります。

クラミジア感染は、細菌とウィルスの中間の微生物(クラミジア・トラコマチス)の感染によっておこります。産婦人科を訪れる女性の約15~20%はクラミジアに感染していると言われ、最近著しい増加傾向にあります。セックスによる接触感染が主であると考えられますが、オーラルセックスだけでも感染し、のどに炎症をおこします。感染予防には、セックスの最初からコンドームを使用することが有効です。
セックスで感染した場合、クラミジアは子宮の入口で炎症を起こし、おりものを増加させます。しかし、患者の7割は無症状で、気づかないまま病気が進行してしまうケースが多いと言われます。子宮の入口の炎症がさらに進行すると、奥の卵管やお腹の中に炎症が広がり、卵管炎や腹膜炎をおこします。その結果、卵管をつまらせたり、卵巣・卵管などの癒着をひきおこしたりして、その後の不妊症や子宮外妊娠の原因をつくる可能性があります。また、感染したまま妊娠すると、分娩時に赤ちゃんに感染して、結膜炎や肺炎をひきおこす危険性もあります。おりものの増加や下腹部痛などがある場合、パートナーが排尿時の違和感をもつ場合は早めの受診をおすすめします。
診断は子宮入口のクラミジアの存在を調べる抗原検査と、血液中のクラミジア抗体を調べる血液検査があります。治療は、パートナーと共に行う必要があり、抗生剤を約2週間服用します。最近では3日間で治る抗生剤もあります。

気になる症状がある場合には、早めに専門医に診てもらいましょう。大切なのは、あなたと彼の間にSTD(性感染症)を持ち込まないことです。

生理不順
最近生理が不順で、年に数回しかありません。治療が必要ですか。
稀発月経と思われます。受診をお勧めします。

月経周期は、だいたい26~35日位の間隔で繰り返されます。毎月同じ間隔で起こらないことを心配される方がいらっしゃいますが、数日間の周期のずれは心配要りません。しかし月経周期が24日以内、または39日以上の場合は月経不順と言えます。

日常のストレスや精神的ショックなどによるホルモンの異常で、排卵がなかなか起こらない事が原因と思われます。放っておくと、さらに月経周期が長くなり、月経が止まってしまうこともあるので注意が必要です。また、20日以内の月経周期の方も無排卵で出血している可能性が高いと思います。
特に1ヶ月も月経が遅れる場合は、妊娠の可能性もあり、妊娠検査をお勧めします。妊娠でなくても、2ヶ月も排卵が起こらないと卵巣に負担をかけて、月経不順が悪化する可能性があります。いつもの月経不順と思っていたら妊娠であった、20才台で閉経したなどという例もあり、婦人科を受診されたほうが良いでしょう。お腹からの超音波検査と血液のホルモン検査で診断し、原因に合った治療が選択されると思います。受診の際は、超音波検査がスムーズに行われるために、尿を我慢して受診された方が良いでしょう。

月経不順で心配な方は、まず日常生活に気をつけてください。規則正しい生活とバランスの取れた食事が大切です。とくに甘い物や刺激物、油っこい食べ物は気をつけましょう。また、過度のダイエットや激しいスポーツも避けてください。
いずれにしても、将来の妊娠のために一度婦人科に相談されてみてはいかがでしょう。

月経前緊張症について。
毎月、生理前に頭痛・吐気が続き、気分がすぐれません。何か治療法はありませんか
月経前緊張症が考えられます。症状が強い場合は専門医に相談されてください。

生理前の黄体期に、3~10日間位続く精神的・身体的特有の症状を月経前緊張症といいます。症状としては、頭痛・腹痛・吐気・乳房緊満感・むくみ・イライラ感・不安感など様々で、生理開始と共に消えていく特徴があります。
生理前の黄体期におけるホルモンバランスの異常、体液電解質バランスの異常などが原因と言われ、精神的要因が症状をさらに強くしていることもあります。これらの症状は、かなりの女性が経験しており、軽いものであれば問題にはなりません。生理前には、アルコールや塩分の強いものを控え、軽い運動をして汗を流すように心掛けてみましょう。また、何か好きなことに熱中されることも効果があると思われます。しかし、症状が強く、日常生活に支障をきたす場合には治療が必要です。
治療としては食事や生活指導が主体ですが、症状の強い方には、漢方薬や利尿剤などを使用して体に貯留した水分を取り除きます。また、低用量ピルなどで排卵を抑えることもかなりの効果があります。

月経前緊張症の症状には、個人差があり、周りの人に理解してもらうことは難しいかもしれません。
症状が強くて悩んでおられる方は、専門医に相談されることをお勧めいたします。

膀胱炎
膀胱炎をくり返しますが、どうしたらいいでしょう。
膀胱炎は予防が大切です。

膀胱炎は細菌などが尿道を通って膀胱内に侵入して起こる病気です。女性の場合、尿道が男性と比べて短いことや、構造的に尿道口と肛門が近いことで、細菌が膀胱内に侵入しやすく、ちょっとしたきっかけで膀胱炎になりやすいと言われています。
ただし、通常なら多少の細菌が膀胱内に侵入しても、体が持っている抵抗力によって炎症を起こすことはありませんが、風邪をひいたり過労・睡眠不足などで体力が落ちたりすると膀胱炎を起こしやすくなります。また、新婚性膀胱炎といって、過度のセックスが原因で起こることもあります。
膀胱炎には典型的な三つの症状が出ます。

  • (1)排尿の終わりごろにある尿道口にさしこむ様な痛みや鈍痛
  • (2)トイレが近くなる頻尿や残尿感
  • (3)白色にごりや血液が混じったために起こる黒色の尿のにごり

膀胱炎がひどくなると、細菌が尿管をとおって上方へ広がり腎盂腎炎を引き起こします。腎盂腎炎になると、腰痛や発熱などがでてきます。
治療は、適切な抗生物質を服用すれば比較的短期間で治すことができます。また同時に水分を取って尿量を増やすことが必要です。治療中はアルコールや刺激の強い食べ物は避けましょう。

膀胱炎は予防が大切です。ふだんから水分を多めにとる、疲れないようにする、トイレは我慢しない、外陰部は清潔にすることをこころがけましょう。

避妊法について
避妊法について教えてください。
お二人に合った避妊法を選択されることをおすすめします。

避妊法には様々なものがあり、効果が不確実なものも一部にはあります。まずは、よく知られている主な避妊法とその効果についてご説明いたします。

  • 【定期的禁欲法(オギノ式)】
    基礎体温を測り、月経周期で排卵日付近のセックスを避ける方法です。ある程度の避妊効果はありますが、月経周期が不順な方には、向きません。体温を測らない場合は、妊娠の危険が増えます。
  • 【性交中断法(腟外射精)】
    日本では、5人に一人の方がこの方法を選択されておりますが、効果の程は不明です。
  • 【コンドーム法】
    きちんと使用されれば、効果の高い避妊法ですが、セックスの始めから装着しないと、避妊効果は低下します。また、性感染症の予防効果もあります。
  • 【IUD(避妊リング)】
    子宮内に避妊のための器具を入れる方法です。効果の高い避妊法ですが、数年おきに病院で器具の交換を受けなければいけません。
  • 【殺精子剤(ゼリー・フィルム等)】
    精子を殺す薬品を腟内に入れる方法です。薬を入れて効果が現れるまでに時間がかかり、有効時間は20~60分位です。
  • 【経口避妊薬(ピル)】
    ホルモン剤の働きで、排卵を抑え、子宮を妊娠しにくい状態にして避妊します。効果の高い避妊法ですが、きちんと服用しなければ効果がありません。最近のピルはホルモン量も少なく、副作用もほとんどありませんが、服用に際して注意が必要な人もいますので、病院を受診する必要があります。
  • 【緊急避妊薬】
    避妊に失敗された場合は、セックス後72時間以内にホルモン剤を服用して受精卵の着床しにくい状態を作り、90%以上の確率で妊娠を予防することが可能です。一部の産婦人科で、処方を受けることができます。
望まない妊娠を防ぐためには、二人で話し合って、一番適したものを選択されることをお勧めします。不明な点は、専門医にお聞きになるほうがよろしいでしょう。

中間期出血
生理は終わったのに少量の出血があります。なにか病気なのでしょうか?
排卵期の出血が疑われますが、子宮癌の検診は必要でしょう。

通常の月経周期の女性であれば、月経が終了して1週間目頃に排卵が起こります。その頃に2~3日位少量の出血が起こる中間期出血の可能性があります。この出血は、排卵期のホルモンが関係して起こるもので特に治療の必要はありませんが、他の病気が無いか調べる必要があります。子宮のポリープや子宮癌の初期症状も不正出血や性交後出血(セックスの後に少量の出血がある)である為、癌検診は必要と思われます。
子宮癌には子宮の入口に発生する子宮頚癌と、子宮の奥にできる子宮体癌があります。とくに子宮頚癌は若い女性に増加していると言われております。初交年令(初めてセックスをした年齢)の低い人や複数の性交相手のいる人は癌の発生率が高いため、注意が必要です。癌検診は子宮の入口の細胞を綿棒で擦って採取し、痛くありません。また子宮体癌は、女性ホルモンが関係していると言われており、生理の間隔が長い方や不正出血が長く続く方は注意が必要です。こちらは通常の子宮癌検診では発見できません。「子宮体癌検診」が必要です。検診は、子宮の奥に小さなブラシの様な採取棒を挿入し細胞を採取します。
また、月経周期の短い方や出血が1週間以上続く方は、排卵が起こっていない場合もあります。ホルモン検査やエコー検査を行い排卵の有無を調べたほうがいいでしょう。基礎体温をつけて受診されれば、より詳しい情報がわかります。ご自分の体の状態を知るためにも、一度婦人科を受診されてはいかがでしょうか。

生理痛について
学生の頃から生理痛がひどくて、仕事を休むこともあります。なにか治療法はありますか?
原因に合った治療法を選択されるといいでしょう。

生理のときに下腹痛・吐き気・頭痛などのつらい症状がおこることを月経困難症と言います。その原因には、子宮・卵巣に異常のない機能的なものと、子宮筋腫や子宮内膜症などが原因の器質的なものがあります。
生理痛の大部分が機能的生理痛で、いろいろな検査をしても子宮・卵巣に異常を認めません。
20歳位までの比較的早い時期に始まり、年齢を重ねてもあまり増強しないのが特徴です。生理の血液が子宮の収縮によって押し出されるためにおこり、ホルモンのバランスの異常や子宮の出口である子宮頚管が未熟で狭いなどが原因といわれています。この場合は生理痛を放置しても問題にならないことが多く、通常は鎮痛剤を投与します。また、経口避妊薬であるピルを服用することで生理量を少なくして痛みを抑えることも可能です。この方法で生理痛の6割はコントロール出来ると言われています。詳しくは、最寄りの産婦人科にご相談ください。
しかし、20歳を過ぎて年々ひどくなったり、以前無かった生理痛が急に起こったり、生理量が多いなど他の症状がある場合は、器質的生理痛を疑う必要があります。子宮内膜症や子宮筋腫、あるいは子宮・卵管周囲の炎症などの原因によって起こります。筋腫や内膜症の軽い場合は放置してもかまいませんが、重症の場合は将来不妊症の原因となることがあり、治療が必要です。また炎症も放置すると卵管・卵巣の癒着を引き起こし、不妊の原因となります。
生理痛は正しい診断と治療が必要です。特に後者のような器質的生理痛の疑いのある方は専門医の受診をおすすめします。

子宮膣部びらん
子宮膣部びらんで、性交後出血をくり返します。どうしたらいいでしょうか。
出血自体に問題はありませんが、気になるのであれば治療されるといいでしょう。

子宮は、元来二種類の上皮細胞からなっています。刺激に対して強い扁平上皮細胞と、柔らかく刺激に対して弱い円柱上皮細胞です。円柱上皮細胞は子宮の奥にあり、妊娠の場所を作っています。若い女性で性ホルモンが活発になると、通常は奥にあるはずの円柱上皮細胞が子宮の入り口に顔を出してきます。その円柱上皮細胞が子宮膣部びらんの正体です。子宮膣部びらんは、成熟女性の八割から九割に認められ、ほんとうは病気ではありません。
びらんの正体である円柱上皮細胞は、大変弱い細胞です。セックス後やタンポンを使用した後などに、接触出血を起こしたり、血液の混じったおりものがでたりします。また細菌などの感染も受けやすく、炎症を起こしておりものの原因を作ります。
子宮膣部びらんそのものは病気ではないので通常は治療の必要はありませんが、びらん部の炎症でおりものや不正出血が気になる場合には、抗生物質の膣錠が有効です。それでもなかなか症状が改善しない場合や再発をくり返す場合は、冷凍療法や電気・レーザー焼灼療法で円柱上皮の部分を焼いて、新しい上皮を再生させます。痛みや熱さはほとんど感じない簡単な処置です。
子宮膣部びらんは子宮頚ガンと症状がよく似ているため、念のために子宮ガン検診を受けておいたほうがいいでしょう。おりものや不正出血がある場合は、病院で診断を受けて、定期検診をされることをお勧めいたします。

子宮筋腫について
子宮筋腫の診断を受けました。手術が必要なのでしょうか。
筋腫の大きさ・症状などで治療法が決まります。

子宮筋腫とは、子宮の筋肉の一部がコブの様に変化したもので、女性の5人に1人は筋腫を持っていると言われます。筋腫の主な症状は、筋腫の発生した場所や大きさによって異なりますが、『生理の量が多い』『生理痛がひどい』などの過多月経・月経困難症です。生理で血液が失われて貧血をおこしたり、筋腫が周囲の臓器を圧迫して頻尿・便秘・腰痛などを起こしたりすることもあります。また、妊娠する子宮内に筋腫が発生すると、不妊の原因になります。
筋腫の診断は、内診や超音波検査で行われます。筋腫があると診断されても、必ずしも手術が必要なわけではありません。筋腫が小さくて無症状の場合には様子をみます。よく『筋腫が悪性化するのではないか』と心配する方がいますが、悪性の肉腫は非常に珍しい病気ですからほとんど心配要りません。ただし急に増大したり閉経後も増大したりするものは注意が必要ですから、定期検診は必要です。
治療は、筋腫の大きさや症状の程度で決定します。男性の握りこぶし大以上のものや、生理痛や貧血などの症状がひどい場合には治療を考えたほうがよいでしょう。手術で筋腫を取る方法(筋腫核出術・子宮全摘術)や薬で筋腫を小さくする薬物療法などがあり、筋腫発生の場所や大きさ、年齢・妊娠希望の有無などの条件を考えて選択します。手術の場合でも、おなかを切らない方法や内視鏡を使って筋腫を摘出する方法も最近行われています。治療法にはそれぞれの利点と問題点がありますので、主治医とよくお話をされて決められるとよいでしょう。

おりもの
最近おりものが増え、臭いも気になります。時々痒みもありますが、病気でしょうか。
腟炎の可能性があります。専門医の診察を受けることをおすすめします。

おりものは、ほとんどの女性に存在し、おりもの自体は病気ではありません。しかし、おりものが増え、臭い・痒みなどの症状が出現した場合は何らかの病気を疑ってみる必要があります。よくみかけるものがカンジダ性腟炎です。カンジダとは腟内に感染するカビの一種で、疲れや寝不足で体調を崩した時や、抗生物質を飲んで腟内の抵抗力が落ちた時などに出てきます。おりものが増え、強い痒みがでてきます。腟内を洗浄して、抗真菌薬の腟錠を投与します。外陰部には抗真菌薬のクリームを塗ります。2~3日で症状は消えますが再発の予防のために2週間くらいは治療をしたほうが良いでしょう。つぎに多いのがトリコモナス腟炎です。トリコモナスとは原虫(寄生虫)の一種で主としてSEXによって感染します。黄色の泡状のおりものがあり、非常に強い痒みが特徴です。抗虫剤の内服で治療できます。SEXで感染するので相手の方の治療も必要です。その他には細菌感染で起こる非特異性腟炎があり、おりもの・痒みがでてきます。この場合は抗生物質の腟錠や内服薬で治療します。
注意が必要なのは、クラミジアの感染です。女性の場合、子宮入口の子宮頚管炎を起こすだけで、おりものが多い以外はほとんど無症状です。しかし放置すると、子宮から卵管・腹腔内(お腹の中)にまで炎症が広がり、不妊症や子宮外妊娠の原因となります。治療は、抗生物質を2週間ほど内服します。この病気もSEXで感染するので、相手の方の治療も必要です。また、保険外の診療になりますが、3日間で治療できる薬もあります。
いずれにしても、おりものが増え、その他の症状が出てきた場合は、早めの婦人科受診をおすすめします。

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