福岡市中央区天神の中央レディスクリニックは、不妊治療を行う婦人科医院です。当クリニックの不妊治療は、タイミング指導から、人工授精、ART(体外受精・顕微授精)までの質の高い医療を行っております。

不妊治療

不妊症とは…

通常のご夫婦は、避妊をされなければ、1年間で80%、2年間で90%が妊娠されるといわれております。
1年以上妊娠されない場合は、病院を受診された方がよいでしょう。

体外受精

体外受精は、卵管性不妊症男性不妊症免疫性不妊症、子宮内膜症、原因不明不妊症などの方に行います。また、顕微授精は、重度の男性因子不妊症や体外受精を行ってもなかなか受精されない方などに行います。また、本治療法は、結婚している夫婦間でしか認められておりません。

体外受精(顕微授精)の方法
  • 1)排卵誘発
    体外受精を受ける1ヶ月前に来院し、ナサニールもしくはスプレキュア(ブセレキュア)の処方を受けます。この薬は下垂体からのホルモンの自然放出を抑制するものです。体外受精を行う前周期の高温7日目(long法)、または体外受精周期の月経初日(short法)から使用し、hCG注射日まで1日2回片方の鼻腔(スプレキュアの場合は1日3回両方の鼻腔)に噴霧します。1回の採卵で多数の成熟した卵子を採取し、妊娠率を上げるために、排卵がある人でも排卵誘発剤を使用します。月経3~5日目より、卵胞刺激ホルモン(FSH あるいはhMG製剤)を連日注射します。その後、超音波検査および血中ホルモン検査で、子宮内膜と卵胞発育状態のモニターを行って、十分な発育を確認した後、採卵日を決定します。採卵日が決定されれば、その前々日の午後9時30分頃に排卵を促進する胎盤性性腺刺激ホルモン(hCG)を注射します。
  • 2)採卵
    hCG注射後30~36時間後に採卵します。採卵日は朝食を取らずに、午前9時に来院され、麻酔を行った後、超音波ガイド下に、腟より採卵します。麻酔が覚めるまで、院内でお休みいただきます。通常、午後1時ごろには退院できますが、麻酔の覚めの悪い場合や痛み出血などのある場合は、そのまま経過観察していただくこともあります。
    採卵の方法
  • 3)精子の準備
    ご主人は、採卵3日前から禁欲をお願いします。採卵当日に自宅で採取し、持参してください。(来院して採取でもかまいません)
  • 4)受精・培養
    採卵日当日の午後に小さな容器の中で卵子と精子を一緒にして、受精させます。顕微授精の場合は小さな針を使用して精子を卵細胞内に注入して授精させます。受精卵は子宮内への移植に適した2~5日間培養します。アシスティド・ハッチングおよび胚盤胞移植をご希望の方は、あらかじめ申し出ておいてください。
  • 5)胚移植
    卵が受精したら(胚)、受精2~5日後に、細い管を用いて胚を子宮内へ移植します。多胎妊娠をできるだけ避けるため、移植する胚は2個までを限度とします。
  • 6)受精卵の凍結
    体外受精で多くの良い受精卵ができた場合、胚移植をしない余剰卵のうちで良好なものを凍結保存し、その後の別の周期に融解して胚移植を行うことがあります。また、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)発生の危険がある方の胚をその周期では移植せずに、凍結保存し、次周期で卵巣の状態の良いときに移植し、OHSS発生の予防をすることもあります。
  • 7)黄体ホルモン補充療法
    子宮内環境を良くして妊娠しやすいように、ホルモン注射やホルモン剤の内服をします。
  • 8)妊娠反応
    胚移植後10日目以降に尿による妊娠反応を行います。
副作用・先天性異常発生の可能性
  • 1)経腟超音波ガイド下採卵は安全性が高く、障害を起こすことはほとんどありませんが、血管や腸を破損したという報告が希にあります。この際、手術が必要となる場合があります。
  • 2)妊娠した場合でも、約20%に流産の可能性、約3.8%に子宮外妊娠の可能性があります。また、この場合、手術が必要となる場合があります。
  • 3)妊娠率を良くするために複数個の胚を子宮内に移植するため、10~20%に多胎妊娠の可能性があります。
  • 4)体外受精・胚移植とともに凍結・融解胚移植で生まれた児に、先天性異常が多いとする報告はありません。追跡調査でも身体、精神、運動機能の発育状態は正常範囲内にあると報告されています。
成績
卵胞の経膣超音波象
当院における人工授精の回数別妊娠率
当院における人工授精の回数別妊娠率
体外受精関連の料金
体外受精関連の保険3割負担料金の例(胚盤胞培養の場合)

(このほか、薬・注射料、検査料、麻酔料などが別途かかります)
(また、アシステッドハッチング加算やヒアルロン酸培養液加算がかかることもあります)
*先進医療A「タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養」は¥0(追加料金なし)で行います

*なお、限度額認定証は、採卵前日までに窓口にご提出ください

[体外受精ー胚移植]

採卵術採卵
個数加算
体外受精
管理料
受精卵・胚
培養管理料
胚盤胞加算新鮮胚移植
(A)
胚凍結保存
管理料 (B)
凍結・融解
胚移植 (B)
(A)新鮮胚移植
合計
(B)凍結・融解胚移植
合計
1個¥9,600¥7,200¥12,600¥13,500¥4,500¥22,500¥15,000¥36,000¥69,900¥98,400
2〜5個¥9,600¥10,800¥12,600¥18,000¥6,000¥22,500¥21,000¥36,000¥79,500¥114,000
6〜9個¥9,600¥16,500¥12,600¥25,200¥7,500¥22,500¥30,600¥36,000¥93,900¥138,000
10個以上¥9,600¥21,600¥12,600¥31,500¥9,000¥22,500¥39,000¥36,000¥106,800¥159,300

[顕微授精ー胚移植]

採卵術採卵
個数加算
顕微授精
管理料
受精卵・胚
培養管理料
胚盤胞加算新鮮胚移植
(A)
胚凍結保存
管理料 (B)
凍結・融解
胚移植 (B)
(A)新鮮胚移植
合計
(B)凍結・融解胚移植
合計
1個¥9,600¥7,200¥14,400¥13,500¥4,500¥22,500¥15,000¥36,000¥71,700¥100,200
2〜5個¥9,600¥10,800¥20,400¥18,000¥6,000¥22,500¥21,000¥36,000¥87,300¥121,800
6〜9個¥9,600¥16,500¥30,000¥25,200¥7,500¥22,500¥30,600¥36,000¥111,300¥155,400
10個以上¥9,600¥21,600¥38,400¥31,500¥9,000¥22,500¥39,000¥36,000¥132,600¥185,100
体外受精関連の保険3割負担料金2022年4月1日改定

1. 排卵抑制剤

GnRHa(ナサニール)
¥1,880 (×1~2本)
アンタゴニスト(ガニレスト)
¥2,670 (×1~5回)
アンタゴニスト(セトロタイド)
¥2,720 (×1~5回)
黄体ホルモン(デュファストン)
¥280 (10日分で)

2. 排卵誘発剤(FSH製剤、hMG製剤、内服薬)

ゴナールエフペン
900単位
¥9,120
フォリルモンP
150単位
¥470
フォリルモンP
75単位
¥370
HMG「F」
150単位
¥400
HMG「F」
75単位
¥320
クロミッド錠(1日3錠、5日分)
¥440

3. 排卵誘発剤(hCG製剤)

オビドレル
¥870

4. 検査料

抗ミュラー管ホルモン(AMH)
¥1,800
採卵開始前(感染症検査など)
¥860
採卵決定時(ホルモン検査など)
¥1,020

5. 凍結融解胚移植関連(自然周期)

尿LHチェック
¥220
hCG注射(ゴナトロピン)
¥390
プロゲステロン測定(排卵確認)
¥440

6. 凍結融解胚移植関連(ホルモン補充周期)

エストラーナテープ(1枚)
¥30
ウトロゲスタン膣用カプセル(1個)
¥110
※1周期あたり (妊娠判定まで) 計¥6,250くらい
(妊娠後) 計¥13,900くらい

※上記金額のほか、それぞれ処方料(約¥160)、注射料(約¥70)、検査判断料(~約¥920)、管理料(~約¥4,080)などもご負担いただきます

当院が施設認定されている先進医療Aは、次のとおりです。(金額はいずれも税込)
・タイムラプス(¥0、追加料金なし)
・ERA(子宮内膜受容能検査、¥99,000)
・SEET法(子宮内膜刺激術、¥22,000)
・二段階胚移植法(¥33,000)
限度額適用認定証をご利用の方へ
≪対象≫

体外受精(顕微授精)を行うにあたっての薬、注射、検査等を含む保険診療分

マイナンバーの健康保険証をご利用の方
≪申請方法≫

申請用紙等はございません。

≪当院にて≫

当院窓口にあるカードリーダにて、途中でカードを取り出さず
「高度療養費制度を利用する方はこちら」→「限度額情報や特定疾病療養受領証情報を提供しますか」
→「提供する」を選択してください。

※採卵周期の注射開始日、または凍結・融解胚移植術の前日までに情報提供への承諾をお願い致します。
※情報を「提供する(しない)」とした場合、月途中で「提供しない(する)」に変更をしないでください。
(料金が大幅に変わる可能性があるため)

※期日までに情報提供への承諾を頂けなかった場合、3割負担でのお支払いとなります。
自己負担限度額を超えた部分について、窓口での返金は致しません。
ご自身で医療費の償還払い請求の手続きを行って頂くこととなります。
償還払い請求の手続きには2~3ヵ月の期間を要する場合がございます。
※期日までにマイナポータルより保険証情報の登録/確認をお願いいたします。

従来の保険証をご利用の方
≪申請方法≫

申請用紙、その他必要書類を保険者(保険証の発行元)に提出して下さい。

※必要書類、申請方法は保険者により異なりますので、
ご自身が加入されている保険者に、直接お問い合わせください。

※申請から発行までは1週間程お時間がかかる場合がございます。
早めの申請をお願い致します。

≪当院にて≫

限度額適用認定証が発行されましたら、当院窓口へご提出ください。
当院での1か月の支払金額が自己負担限度額までとなります。

※採卵術、または胚移植術の前日までに提出をお願い致します。

※期日までに提出頂けなかった場合、3割負担でのお支払いとなります。
自己負担限度額を超えた部分について、窓口での返金は致しませんので
ご自身で医療費の償還払い請求の手続きを行って頂くこととなります。
償還払い請求の手続きには2~3ヵ月の期間を要する場合がございます。

保険適応にならない方は、以下の自費料金で診療いたします

体外受精関連の料金(1)
1. 体外受精
¥154,000+培養料(+麻酔料)
内訳 採卵: ¥77,000 培養料 1~9個: ¥5,500
受精: ¥77,000 10~19個: ¥11,000
(当院2回目以降、採卵+受精¥110,000) 20個以上: ¥16,500

※胚盤胞移植、アシステッドハッチングなどは料金に含みます。
(静脈麻酔であれば、別途11,000円の追加料金がかかります)

2. 顕微授精
¥209,000+培養料(+麻酔料)
内訳 採卵: ¥77,000 培養料 1~9個: ¥5,500
受精: ¥132,000 10~19個: ¥11,000
(当院2回目以降、採卵+受精¥110,000) 20個以上: ¥16,500

※胚盤胞移植、アシステッドハッチングなどは料金に含みます。
(静脈麻酔であれば、別途11,000円の追加料金がかかります)

3. 胚凍結

凍結料
¥33,000 (1年間の保管料込)+材料費

(材料費:¥3,300×凍結本数)

4. 胚移植

新鮮胚移植料
¥66,000
凍結胚移植料
¥77,000+α(再凍結料:¥11,000+材料費)

(材料費:¥3,300×凍結本数)

(2回目以降、当院での作成胚に限り新鮮胚・凍結胚いずれも 移植料55,000円)

5. 凍結胚保管料(更新時)
¥33,000 (1年間)

※最長保管期限は5年間

6. 精子凍結料
¥8,250
7. 凍結精子保管料
¥11,000 (1年間)
体外受精関連の料金(2)

1. 排卵抑制剤

GnRHa(ブセレリン)
¥5,500
アンタゴニスト(レルミナ)
¥990 (×1~5個)
デュファストン(30錠)
¥990

2. 排卵誘発剤(FSH製剤、hMG製剤)

ゴナールエフペン
900単位
¥33,000
フォリルモンP 300単位 ¥5,060 225単位 ¥4,180
150単位 ¥2,640 75単位 ¥1,760
HMG「F」 300単位 ¥3,520 225単位 ¥3,080
150単位 ¥1,870 75単位 ¥1,430

(1周期あたり計20,000円~50,000円くらい)

3. 排卵誘発剤(内服薬)

クロミッド(1錠)
¥110
レトロゾール(5錠)
¥440

4. 排卵誘発剤(hCG製剤)

オビドレル
¥3,520

5. 検査料

抗ミュラー管ホルモン(AMH)
¥5,500
採卵開始前(感染症検査など)
¥4,730~¥5,170
採卵決定時(ホルモン検査など)
¥7,150
妊娠判定(血液)
¥3,300
妊娠判定(尿)
¥1,100

6. 凍結融解胚移植関連(自然周期)

尿LHチェック
¥1,210
hCG注射
¥1,760~¥2,310
プロゲステロン測定(排卵確認)
¥3,630

7. 凍結融解胚移植関連(ホルモン補充周期)

エストラーナテープ(1枚)
¥110
ウトロゲスタン膣用カプセル(1個)
¥440

(1周期あたり、妊娠判定まで計20,000円くらい、妊娠後、計50,000円くらい)

※妊娠の成功・不成功に関わらずお支払い頂くことになります。

※総額表示義務にもとづき、料金はすべて消費税込の金額です。

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